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【ネタバレ感想】すずめの戸締まり

感想
じゅあ
じゅあ

実は、初日に観てきました。友達とばーーっと感想合戦をして満足してたんですが、やっぱり形として残しておこうと思います。
がっつりネタバレありなので観終わった方だけ読んでくださいね。
ちょっと勢いで書いている部分もあるので、読みづらいかもです
あと、と~~~っても長いです!すみません!

3.11と東北

最初の1分

最初の幼いすずめが草原を歩くシーンで建物に乗り上げ船が映ったとき
「あ、ついに新海誠監督は3.11を描くんだ」と思いました。
「君の名は。」で「天災で消えた街」が描かれていて、3.11に少し重なる部分がありました。
でも、今回は直接的に描いている。
ぐちゃぐちゃの足元、船や車が家の上や建物に乗っている街並み
津波が来てすべてを飲み込んだあとの全てがぐちゃぐちゃになってしまった世界
あまりにも見覚えがありました。
あの日から12年。
ついに描かれることに不安もありましたが、どんな物語になるんだろうとわくわくもしました。

「ここが・・・綺麗・・?」

福島の帰宅困難地域を通り過ぎて少し行ったところで、ダイジンとすずめが車を降ります。
芹澤が「このへんって綺麗なんだな」って言って
すずめが「ここが・・・綺麗・・・?」と答えるシーン
実は、私もすずめと同じように思っていました。
「そうか、人によってはこの景色は綺麗に映るんだ。なんて残酷なんだろう」と感じました。
あのあたりは街があって人もたくさん住んでいたけど、津波で何もかもがなくなりました。
居住地にできないため泣く泣く土地を手放した人たち、いまだ見つからない行方不明者。
幸いなことに私の家族は大丈夫でしたが、祖母側の親戚ではいまだに見つかっていない方もいます。
そういう背景を知っているから、すずめはたぶん綺麗とは思えなかった。
でも、知らない人からみたら「海はきらめき緑も生き生きしている綺麗な景色」なんだろうなと思いました。

大谷海岸

祖母の出身が気仙沼の方なのでよく遊びに行っていました。
実は、すずめが里帰りした時期と同じ9月にも訪れています。
まさに、すずめが叔母の環さんと言い争うシーンの大谷海岸の道の駅にも行っていました。
大きなスクリーンにばんっと見知った光景が写ったときは、友達と一緒に声は出さずに「!!!??」
みたいなリアクションをしていました。
見慣れた土地が出てくるのって嬉しいですよね。
もともと大谷海岸駅は、「日本一海水浴場に近い駅」として海沿いを走っていました。
震災前に乗った時は、トンネルを抜けて目の前に広がる綺麗な海に感動をしたことを覚えています。
津波で廃線となりBRT(バス高速輸送システム)の駅として震災後にオープンしました。
また別記事で魅力について書きたいと思います。

すずめと環

大谷海岸で本音をぶつけあう2人。
すずめと環さんのような関係の家族は、沿岸部、特に被害が大きかった地域では珍しくありません。
一家全員助からなかった、子供だけ助かった、遠縁の親戚へ、家がなくなって新しく建てられないから違う土地へ・・・。
あげだしたらきりがないほど、当時の新聞やニュースではいろんな境遇の人たちのことを取り上げていました。
いろんな人の人生を大きく変えた日。変えざるをえなかった人たち。

見覚えのありすぎる景色

気仙沼からさらに車で北上。
観終わってから友達と考察した結果、大谷海岸から20kmだから「陸前高田」もしくは「大船渡」あたりが、すずめの実家という結論になりました。
船が建物に乗っているのは、さらに北上した「大槌町」にあったはずです。
岩手の沿岸部を混ぜて描いているなのかなと思いました。
椅子のシーンですずめが幼いころに住んでいた家の外見が出てきますが、とても見覚えがあって、岩手か宮城かもと思っていたりしました。

燃える海

草太さんを助けるために常世へ飛び降りたすずめ。そこにはマグマのような黒と赤の地面。
あれは震災のときの海でした。
船や車から漏れた油に火がつき、本当にあのような炎の海になっていました。
深夜にテレビ越しに見た目に焼き付いて離れない信じられない光景をまた目にするとは思いませんでした。

時系列が前後しますが、真っ黒な絵日記を見て当時のことを思いだすすずめ。
幼いすずめに「ごめんね」「ごめんね」と大人たちがかける声が本当に震災のときの状況そのままで、きつかったです。
もう、そういうほかにないんですよね
土地の声を聴くシーンで、3.11当時の朝が描かれていましたね。
「行ってきます」「気ぃつけて」という、今日も日常が始まると連想してしまう。
この後に起こることを思うと辛すぎました。
なんで普通に暮らしていただけなのに。なんでなんだろう。」という当時感じたどうしようもない気持ちで涙が勝手に出てきました
あまりにもリアルに、そこにはもう失われてしまった普通の生活、3.11前の姿があったからです。
震災前の風景が描かれていたのも見たいようで見たくないような表現できない気持ちになりました。
正直、この辺のシーンは感情が揺さぶられすぎてぼんやりとした記憶になっています。

どうしようもないこと

最初、ダイジンが扉を開けてるって思ってましたが、違うんですよね。
みみずは「歪みが溜まればただ暴れる」、誰も干渉できない、だから誰も悪くない。
でも、誰も悪くないことで大切な人が失われたらどうすればいいんだろう。
どうやって気持ちの落としどころを見つければいいんだろう。
すずめは、出口がわからない迷子のような気持ちをずっと抱えていたのかな。

生きること

おじいさんにすずめが「生きるか死ぬかなんて、ただの運なんだって、小さい頃からずっと思ってきた」と言っていましたね。
草太さんが「命がかりそめだとは知っています!死は常に隣にあるとわかっています!」とも言っていました。
意識をしないだけで、「死」は常に身近にあるんですよね。もしかしたら、ここにいなかったかもしれない。「生きている」そんな当たり前のことは、当たり前じゃなくて奇跡なんだなと思います。

戸締まり

最後に扉に鍵をかけるとき「行ってきます」というのがとてもよかったです。
戸締まりは出かけるときにするものですよね。
すずめは、過去と折り合いをつけて新しい未来へ進めていくことの準備ができたんだなと感じました。
新しい未来へ出発するための戸締まり。

反省

じゅあ
じゅあ

バーっと勢いで書きました。写真もなく読みづらくてすみません。
近いうちにリライトします!
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます!

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コメント

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